医療に効くコーチング
こちらは医療従事者の方を中心に対人支援職の方々に向けて書いております
(医療に効くコミュニケーションスタイルカフェ2022の詳細は 活動予定をご覧ください)
コーチングはコミュニケーションの必要なあらゆる場面で効果を発揮します。
対患者さん、対スタッフ、上司部下の関係、チーム力の最大化、さまざまに活用されています。
そして日々のストレスの軽減にもつながって仕事への対応力を上げます。
以下には、
コーチングを学ぶことで得られるものについてもう少し詳しく書いています。
・エンパワーメントを体現できる
・相手に合わせて関わる力を育てる助けになる
・自分の思考癖や気持ちを知りレジリエンスをあげる
・コーチングを学ぶ前のかわのの勤務状況
・かわのの若い頃
・参加者のご感想と開催予定のページへのリンクボタン
コーチングを学ぶことで得られるもの
エンパワーメントを体現できる方法を手に入れられます。
エンパワーメントとは、対人支援の考え方、構想です。
エンパワーメントとは人が自分自身の生活に責任を負うことのできる潜在能力を
発見し、発展させること
「糖尿病エンパワーメント」(石井均監訳)より抜粋
糖尿病の療養支援においていうならば、
患者が、糖尿病のある人生の意味を見出し、
自分で選んで行動し、 その結果を引き受けること を支援することです。
介護現場では、利用者やそのご家族の思いを具現化させるための関わりをしていく過程に
欠かすことのできない支援職としてのあり方です。
エンパワーメントするには、信頼関係に基づき
正しさを含めた自分の価値観や考えを押しつけずに関わることが必要になります。
さて、どうすれば、それができるようになるでしょうか。
さまざまな方法があると思います。
私は、いくつかの手法の学びののちに、コーチングに出会いました。
コーチングは、
対人支援力が優れている人の経験則を検証し
誰もが使えるように体系化した コミュニケーション技術 です。
コーチングは、互いに会話をしながら ある一定の会話の流れ(コーチングサイクル)
を作る事で、目標に向かって行動を起こすためのものです。
コーチングは コーチの思う方向に誘導したり、 答えを教えるのではなく、
相手(クライアント)が、考えや思いを
「引き出し」「整理し」「見通しをつける」過程を
共に歩む事で「行動が起こりやすい環境設定」を行います
また、コーチは原則 解決方法の提案やアドバイスを行わないのですが、対人支援職では、情報提供が必要な場面が多々あります。どういうふうにするのかは、セミナーの中でお話ししています。
チームメンバーのコミュニケーションのスタイル(傾向や癖)を意識してそれに合わせて対応すると、お互いのいい面を伸ばし、カバーしあえるチームにしていくことができます。
面白い、役に立ちそう、さらに総合的に深く学びたいという方は、
私の学んだ NPO ヘルスコーチ・ジャパンのセミナー(2023年も完全Web開催)をご利用ください。HPはこちら
また新型コロナがコントロールできるようになり移動や大人数での活動ができるようになれば、糖尿病教育看護学会でのコーチングについての交流集会開催や、要望に合わせて全国各地での出張セミナーなどもやりたいと仲間と夢を膨らませています。
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若い頃のかわのの話
ここから先は、 ここまでの話に繋がる若い頃のかわの話なので、お暇がある時にどうぞ。
1994年、総合病院の血液・内分泌内科病棟で講義を受けた時の感動は忘れられません。
石井均医師(現 糖尿病医療学学会代表理事・奈良県立医科大学患者関係学講座教授)が米国ジョスリンクリニックでの研修を終えて、持ち帰られたばかりの『糖尿病セルフケア行動の5段階の変化ステージモデル』のお話でした。
(残念ながら、その時にはまもなく退職して夫の留学に伴い渡米することが決まっていました)
糖尿病で入院中の方のなかで、説明すればするほど、寡黙になり表情が消えていく方や、「がんばります」と帰られて次に会うと「〇〇でできませんでした」と謝る方がおられました。
どうすればその方達に、少しでも望ましい方策を取り入れてみようと思ってもらえるか、継続してもらえるか、どこを押さえてカスタマイズすればいいのか、行き詰まり感を感じていて、今思えば軽い燃え尽きにかかっていたと思います。そんな時に変化ステージモデルを知り、3年後帰国したら、また必ず糖尿病の患者さんと向き合おうと心に誓ったのでした。
その勢いで、米国在住中の1998年12月、石井先生のご助力で、メリーランド州の心理療法家と糖尿病療養指導士に会いにいくことができました。
その人たちは、さまざまな条件の中でも生き生きと患者さんの療養に寄り添っていました。
私もこんなふうにまた働きたいと強く思う気持ちを胸に帰国した2000年に『糖尿病エンパワーメント』(石井先生監訳)という本に出会ったのです。
こういうふうに患者さんに関わりたいと強く思いました。しかし、何かうまくいかないと感じる部分が一層意識にのぼるようになるだけで、どこをどうすればいいのか今ひとつ掴みきれない、もやもやとした不安を抱えながら、探しては勉強し、見つけたと思っては自分には合わないと手放したりする中で、2014年春に出会ったのが、ヘルスコーチ・ジャパンの糖尿病コーチングだったのです。
糖尿病コーチング講座を半年毎に4回受け、さらに学びたい思いが強くなって2016年からはグループコーチングを含めトータルでコーチ資格が取れるコースに切り替えました。それから6年糖尿病コーチング講座でアシスタントを務めています。
2023年春現在、糖尿病コーチング講座は、リニューアル作業中です。さらに学びやすく受講しやすいシステムに変わる予定です。ここでもお知らせしようと思いますが、
ぜひ、ヘルスコーチ・ジャパンのHPを訪れてみてください。